🌜🫖 "現代思想 2025年3月号 ..." 2025年10月31日

🌜🫖
🌜🫖
@gn8tea
2025年10月31日
現代思想 2025年3月号 特集=統治vsアナーキー
現代思想 2025年3月号 特集=統治vsアナーキー
上村剛,
坂本尚志,
宇野重規,
網谷壮介,
重田園江,
野口雅弘,
野崎亜紀子
「政治学者が読むグレーバー」 p107 重田園江 「……そういえば2011年の東日本大地震の後、同じ政治経済学部の同僚に「こうなったら原発なんて、もうダメだよね」と言ったところ「何を言うんだ、原発がなければ日本のエネルギーは終わりだ。廃止というなら対案を出せ」と反論されたことがありました。そのとき私は「対案を出すのは自分の仕事ではない」の返したのですが、これは実はフーコーの信条でもありました。彼は有名人でしたから、ミッテラン政権に入閣を打診されるなど政治に巻き込まれかけたこともあり、しかし「それは自分の仕事ではない」と断っていました。何かに「否」とは言うけれど、対案を出すのは自分の仕事ではない──無責任だと思うひともいるかもしれませんが、その代わりにフーコーやグレーバーは、野口さんのおっしゃるように、自分の視野の狭さに気づかせてくれたり、刺激をくれたりする。そういうひともいてもいいのではないかということで、まだ読んだことがないみなさんもぜひ、グレーバーを読んでみていただければと思います。」 既存の価値観を疑う問いを立てることそのものが、凝り固まった前提や思考から抜け出し、新たなアイディア、議論を生み出す意義を持つのだとハッとさせられた。当然と信じられている前提、現在の社会の在り方に疑問を投げかけるとき、対案とセットである必要はない。当たり前を壊したうえで、その先はまたみなで考え、議論を深めていけばいいのだ、と。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved