
無重力くらげ
@NoGravityJelly
2025年10月31日
図書館の魔女 第二巻
高田大介
読み終わった
再読
⚠️物語の重大なネタバレを含みます⚠️
「知りたらましかば」のシーンは、いまだに難しく感じる。大筋はわかるけども、詳細な説明はいまいち理解できていない。それでも図書館の魔女らしくて大好きなシーン。
第2巻にもマツリカの意地悪なセリフがあって、思わず笑っちゃったので引用しておく。
『無駄なことを頭に詰め込むんじゃないよ。たいして隙間もないっていうのに。』(文庫版p433)
川遊びの一件の後、夜中にキリヒトとマツリカが地下の井戸で偶然にも顔を合わせ、お互いのことを想って涙を流す場面は、私の目にも涙が溢れた。マツリカのやり場のない怒りが、読んでいて苦しい。そしてやっぱりこのセリフは感動する。
『あの杖を持ち寄るのはよしにしよう。あれをいつも持ち歩くのは......』
『お前はずっと私の手をとっていなければならないだろう。このように。』
『ならばあの杖を振るうのには手が足りないね。鞘が抜けない......』
『だから......よしにしよう。あれは。』
(文庫版p443)
ところで、p118で(『21まつりかがきりひとをたよりにしすぎる』の直前)、2人には指話や秘密以外にも分有するものがあると書かれているけど、これは2人の育った環境のことで合っているのかな。2人とも特殊な環境に生まれ、普通とは言えない子供時代を過ごし、その能力から人々に懼れられる存在となったという点が同じ。p437・438に、マツリカが自分とキリヒトが似ていると考えている描写があるから、そうなんじゃないかなぁと思うけど。


