
読書猫
@bookcat
2025年1月1日

生きがいについて
柳田邦男,
神谷美恵子
読み終わった
(本文抜粋)
“社会的にどんなに立派にやっているひとでも、自己に対してあわせる顔のないひとは次第に自己と対面することを避けるようになる。心の日記もつけられなくなる。ひとりで静かにしていることも耐えられなくなる。たとえ心の深いところでうめき声がしても、それに耳をかすのは苦しいから、生活をますます忙しくして、これをきかぬふりをするようになる。サルトルはこれをmauvaise foiと呼んでこまかく分析したが、この自己に対するごまかしこそ生きがい感を何よりも損なうものである。”
