
読書猫
@bookcat
2025年1月8日

ひとり暮らし
谷川俊太郎
読み終わった
(「嘘」抜粋)
“自分が現実に感じていない気持ちや、自分のものとは言えない考えが入ってくるのが詩という形式のひとつの特徴だと私は考えていますが、詩の中のそういう意味での嘘はしばしば真実でありうるのです。そういう嘘が人間のいわゆる集合的無意識に根ざしていれば、あるいは日本語という言語の意識下の深みに達していれば、詩を書く人間は個人であることをやめ、一種の媒介者としてアノニムな役割を果たすことが出来るのではないでしょうか。”
