hao "推し、燃ゆ" 2025年11月3日

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@mengmeng_da_
2025年11月3日
推し、燃ゆ
推し、燃ゆ
宇佐見りん
クラスの子とか、バイト先の人とか、家族とか。皆が摂取している色々な種類の楽しみを削ぎ落として、『推し』を背骨に生きている主人公。特異な存在ではないけど一般的に普通をなぞるのが少し難しい。 息をして前を向いて歩くだけで苦しくて精一杯で、でもそれが自分だと認識しているところが少し辛かった。同情みたいな偉そうな感想かもしれないけど 主人公が推しに抱える「かわいい」についての解釈は、本当に一言一句共感できる表現があった。“坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い”の逆。爪先から言葉尻まで、存在の端から端まで余すことなく行き渡る感情で、どこか切なさを含んでいる。本を読んでいて自分の感情がクリアになるのって本当に楽しい あと他のレビューにもあったけど、思ったより推しは燃えてなかった。実際は燃えに燃えてたのかもだけど、そこは推し自体の要素ではないから、主人公の心には作用していない、いう意味なのかな
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