
Anna福
@reads--250309
2025年11月1日
隣の国の人々と出会う
斎藤真理子
読み終わった
マル:言葉、クル:文字、ソリ:声、シ:詩、サイ:間。それぞれの「あいだ」に立ち、韓国語と日本語の響きと感覚を見つめる一冊。
声は文化との出会いの最も深い入口だった。世界で唯一、開発者達の名前も経歴も分かっている文字ハングル。
韓国映画やドラマを、理解出来なくても日本語吹き替えで見ないのは「ソリ」を聴きたいからだと分かった。
「隣の国」なのに知らない事が多すぎた。今まで済州島4.3事件も韓国籍と朝鮮籍の違いも、光州事件も。
全て韓国文学で知ったのだから。
そして韓国のフェミニズム小説は、実際は不快だけれど、傷ついていたけれども今まで当たり前の事として看過していた事をくっきりと浮かび上がらせてくれた。ああ、あの時、怒ったら良かったのだ、と。




