
きらた
@kirata
2025年7月31日

夏のくじら (文春文庫)
大崎梢
読み終わった
4年前、よさこい祭りで約束した彼女は姿を現すことなく姿を消した──
高知大に進学した篤史は祖父母の家に転がり込んだ
小さな頃から夏休みになるたび1人で預けられた父の郷里
4年前の夏を過ごした、鈍い痛みを伴う思い出の地
新学期がはじまり、大学生活が幕を開けた頃、従兄弟の多郎からよさこい祭りの誘いを受ける
暫く途切れていた町内会のチームが今年復活するので手伝って欲しいとの申し出に戸惑う篤史
祖母が言うには、多郎は4年前のよさこい祭りに誘った際、篤史をほったらかして級友とばかりつるんでいた事を今も気に病んでいると言うのだ
取り敢えず、と顔を出したその日からなし崩し的に参加が決まり、篤史は新生町内会チームの1人となる
衣装や音楽、振り付けを決めることから始まり、大会に向けてやる事は多い
戸惑いながらも次第に熱中していく篤史
4月から始まり本番の8月まで
個性あふれるメンバーと駆け抜ける数ヶ月を描いた青春よさこい祭り小説
篤史は4年前の彼女と再会出来るのか?
多郎の隠された懊悩とは?
チームの人達も各々悩みや想いを抱えていて‥‥
準備から本番へと時間は加速していく
衝突と理解、様々な事情
けれど全てはよさこい祭りに向ける熱意となって結び付いていく
鮮やかな高揚感や爽やかさも感じる、心地良い夏の作品でした
大崎梢は数作しか読んでませんが、読み心地が気持ち良い作品を書く作家さんだなぁと感じてます
今回も良かった!けど、この本は入手困難っぽいぞー!!!