夏のくじら (文春文庫)

9件の記録
ナリタ@narita__072026年5月6日読み終わった@ 自宅とにかく素敵な青春群像劇。 主人公だけでなく様々な登場人物の思い、人間関係、恋愛模様など祭りの高揚感も感じさせつつ、繊細な気持ちの変化も大切に書かれている作品だと思います。 そして、青春や恋愛をテーマにしている作品かと思いきやそこに少しミステリー要素が含まれている所もこの作品の面白い所です。 たった2日間の本番のために何ヶ月、何年の時をかけて練習や準備を重ねるよさこいは、どこか部活動を感じさせました。大人になって本気で何かにチャレンジする機会は失われてきていますが、またあのかけがえの無い輝かしい瞬間を過ごしたいと思わせて貰えました。 よさこいについて詳しくなかったのですが、丁寧な解説があるためとても読みやすかったです。 今年の夏は高知県で実際によさこいを見に行きたいなと思ってしまいました笑 熱い思いと甘酸っぱい青春を感じたい方におすすめの1冊です!


昼寝ねこ@hiruneko2026年3月26日読書メモ感想高知の「よさこい踊り」の物語。東京の進学校から高知大学に入学した篤史は従兄弟の多郎に誘われて新設の鯨井町チームに参加する。高知は祖父母や従兄弟たちの暮らす町だ。篤史は四年前にも「よさこい」で踊った経験があり、そこで出会った年上の女性を忘れられずにいた。初めはシブシブの参加だったが、しだいに「よさこい」の熱気と渦に巻き込まれていく。踊り手の努力や後方スタッフの苦労も描写され一緒に祭りに参加しているような気持ちになれる。ラストは疾走感のある展開が爽やかで心地よい。本場高知の「よさこい」にぜひ行ってみたい。 「よさこい踊り」は元々は高知ローカルの踊りだったが、今では全国に広がって札幌や東京など各地で大きな大会が開かれるまでになっている。私もいくつかの大会に行ったが、見事な群舞は本当に見応えがあった。上手いチームの踊りはマジで凄いとしか言いようがない。私は実際に踊ったわけではないが、チームに参加して「よさこい」の虜になるのもわかる気がする。

きらた@kirata2025年7月31日読み終わった4年前、よさこい祭りで約束した彼女は姿を現すことなく姿を消した── 高知大に進学した篤史は祖父母の家に転がり込んだ 小さな頃から夏休みになるたび1人で預けられた父の郷里 4年前の夏を過ごした、鈍い痛みを伴う思い出の地 新学期がはじまり、大学生活が幕を開けた頃、従兄弟の多郎からよさこい祭りの誘いを受ける 暫く途切れていた町内会のチームが今年復活するので手伝って欲しいとの申し出に戸惑う篤史 祖母が言うには、多郎は4年前のよさこい祭りに誘った際、篤史をほったらかして級友とばかりつるんでいた事を今も気に病んでいると言うのだ 取り敢えず、と顔を出したその日からなし崩し的に参加が決まり、篤史は新生町内会チームの1人となる 衣装や音楽、振り付けを決めることから始まり、大会に向けてやる事は多い 戸惑いながらも次第に熱中していく篤史 4月から始まり本番の8月まで 個性あふれるメンバーと駆け抜ける数ヶ月を描いた青春よさこい祭り小説 篤史は4年前の彼女と再会出来るのか? 多郎の隠された懊悩とは? チームの人達も各々悩みや想いを抱えていて‥‥ 準備から本番へと時間は加速していく 衝突と理解、様々な事情 けれど全てはよさこい祭りに向ける熱意となって結び付いていく 鮮やかな高揚感や爽やかさも感じる、心地良い夏の作品でした 大崎梢は数作しか読んでませんが、読み心地が気持ち良い作品を書く作家さんだなぁと感じてます 今回も良かった!けど、この本は入手困難っぽいぞー!!!
