
きらた
@kirata
2025年7月9日
北緯43度のコールドケース
伏尾美紀
読み終わった
博士号を持つノンキャリの沢村警部補は、北海道警察で少女死体遺棄事件の捜査に加わった
発見された遺体は5年前に誘拐され、行方不明となっていた少女だった──
現場に臨場するのだが、行動を共にする尊敬出来る上司の瀧本の態度に違和感を覚える沢村(主人公)
いつもと異なり、感情的な瀧本の姿に戸惑いながらも彼らの捜査は進‥‥
むのだ、普通ならば
この話は頻繁に時間軸が切り替わる
沢村が警察に入る前、大学にいた頃、大学を辞めバイトをしていた頃
そして、この話の時間軸は先に進む
1年半の後、沢村は刑事課ではなく生活安全課に籍を置いている
“自分はこのまま警察に身を置き続けるのか”と悩んでいた沢村に突如“捜査資料のリーク犯”として疑惑が掛けられるのだ
潔白なのだから問題はないと思っていた沢村だったが‥
刑事課時代に臨場した誘拐された少女の死体遺棄事件
生活安全課で関わる事となった通称「天狗岳事件」
過去、沢村が大学で体験した挫折
そして向けられたリーク犯としての疑惑
1つの事象だけを解明するのではなく、あちらもこちらもと話が進んでいくのである
正直、最初の内は場面や時間軸の切り替わりが多過ぎて戸惑っていた
しかし、話に惹き込む力みたいなものがあり、読むのを止めようとの気にはならなかった
話がある程度のところまで進めば、少女誘拐から死体遺棄事件の真の犯人や動機は想像が付き、どんでん返しもなくその通りのまま事件の幕は閉じるのだが、なのに、最後まで目が離せない内容となっているのが面白い
犯人の自白を引き出す会話に潜む駆け引きにヒリヒリとする
そして、リークの件についても管理官と話が付き、締めを飾るのは父との会話
冬から始まり冬に終わる話は最後にほんのりと暖かさを匂わせる
頻繁に飛ぶ時間軸に目を回しそうだったが、沢村の、そしてやり手の管理官のその先も知りたくなる話でした
次作、出ているみたいですね
んー‥気になる!