
芽キャベツ
@booksandme
2025年11月1日
性/生をめぐる闘争
福永玄弥
読み終わった
読了。
以前、ソウルのクィアパレードに参加した時に、沿道にいるアンチの人たちが掲げている「Protest The Homosex System」みたいなプラカードが私には意味不明で印象的だったけど、この本を読んでいて、ここでいう「ホモセックス」とは何か、彼らが恐れているものは何か、どのように反同性愛運動が組織化されていったのか、みたいな話が出てきて面白かった。
あと、フェミニズムとトランスヘイトについて。韓国のフェミニストでトランス排除的な言説を支持する人が面識のある人の中にいて、なぜこういう言説を支持するようになったか、韓国フェミニズムの中にあるその強烈なトランスヘイトは、どこからどのように発生したのか、と気になっていたので、興味深く読んだ。そして、そういう思想を翻訳を通じて輸入してしまうことについても、批判的でありたい。
それとプライドパレードとピンクウォッシュのことも、印象的。
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個人的には、今年はクィアとしてフェミニストとして闘うことが多い一年でとても疲弊していたのだけど、自分もこういう長い闘争の歴史の一部のなのだと、そして国も時代も違うところで闘ってきた先人たちと今の私たちの繋がりも感じてなんだかエネルギーをもらい、読んで良かったと思った一冊だった。