コーギー "ゲームの王国 上" 2025年11月2日

コーギー
コーギー
@kougi_book
2025年11月2日
ゲームの王国 上
上巻ではポル・ポト政権時のカンボジアが舞台となっている。(浅学なもので、この本を読むために初めてポル・ポト政権について調べた。政治的な内容は本作の主題ではないが、このような悲劇があったのだと知るきっかけとなった事も、個人的な良かった点に挙げたい) あのように絶望的で、尊厳が簡単に踏み躙られ、善性を捨てないと生き残れないような状況に幾度も直面する環境においても、最後まで善性を捨てきれないキャラクターの姿勢に心を動かされた。 この心の動きは、どんな状況になろうとも最後まで「人間」でありたいという願いが関係しているのかもしれない。 それは途方もなく難しい事なはずで、いざそのような状況になった場合本当に可能なのか疑わしいからこそ、小説の登場人物の選択に心を動かされたのだと思う。 (同時に、実際に起きた悲劇をエンタメのスパイスとしてとして消費してしまう罪悪感があった) ……と、堅苦しい感想を書いてきたけど、一番強い感想は「ソリヤとムイタックの関係性、良すぎる」です。 ソリヤとムイタックの関係性が良かったです。 良さが天元突破してて「良かった」としか言えない。 ここに詳しく書くとネタバレになるので、ソリヤとムイタックについては下巻の方で触れています。
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