ゲームの王国 上
32件の記録
コーギー@kougi_book2025年11月2日かつて読んだ好き上巻ではポル・ポト政権時のカンボジアが舞台となっている。(浅学なもので、この本を読むために初めてポル・ポト政権について調べた。政治的な内容は本作の主題ではないが、このような悲劇があったのだと知るきっかけとなった事も、個人的な良かった点に挙げたい) あのように絶望的で、尊厳が簡単に踏み躙られ、善性を捨てないと生き残れないような状況に幾度も直面する環境においても、最後まで善性を捨てきれないキャラクターの姿勢に心を動かされた。 この心の動きは、どんな状況になろうとも最後まで「人間」でありたいという願いが関係しているのかもしれない。 それは途方もなく難しい事なはずで、いざそのような状況になった場合本当に可能なのか疑わしいからこそ、小説の登場人物の選択に心を動かされたのだと思う。 (同時に、実際に起きた悲劇をエンタメのスパイスとしてとして消費してしまう罪悪感があった) ……と、堅苦しい感想を書いてきたけど、一番強い感想は「ソリヤとムイタックの関係性、良すぎる」です。 ソリヤとムイタックの関係性が良かったです。 良さが天元突破してて「良かった」としか言えない。 ここに詳しく書くとネタバレになるので、ソリヤとムイタックについては下巻の方で触れています。
数奇@suuqi2025年8月11日読み終わったカンボジアのポル=ポト政権による革命や独裁、虐殺を題材として描く小説で難しい内容であるものの、個性的で尖ったキャラクターたちやぶっ飛んだ設定、時折ユーモアを感じる語り口でスラスラと読めてしまう。命が理不尽に奪われていくシリアスさに対して、登場人物たちの奇天烈なユーモアが描かれるのは、深刻な史実を面白くファンタジー化されているようにも感じてしまい、どう受け取って良いのか戸惑う部分もある。しかしそのおかげでページを捲る手を止められないのも事実で夢中で読んでしまう。下巻からはさらにSF的展開になるとのことで続きが気になる。


ぐ@busy-lake2025年5月19日読んでるaudible途中で飽きそうだけど、これから面白くなるのかな。 カンボジアの歴史とかは面白いんだけど、 これでもかこれでもかと、あらゆる切り口で描写される反知性エピソードが、 なんだか今のX(旧Twitter)みたいで、 ちょっとお腹いっぱいなんだよね… 反知性を描いてるんだなあと思った矢先に反知性というワードが出てきちゃうのも、 あんまり好みではないです。 なにかちょうどいいタイミングがきたら再開するかも?
kasa@tool2025年3月29日かつて読んだカンボジアの歴史にも考えさせられるが、輪ゴムやヘモグロビンの話が眉唾物。 膨大な資料をもとに練られた物語だということがよく分かる。人物エピソードやキテレツなユーモアが加わってあっという間に読み終わった
アマヤドリ@amayadori2025年3月4日読み終わった📖『ゲームの王国』小川哲(早川書房) https://scrapbox.io/amayadori/%F0%9F%93%96%E3%80%8E%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD%E3%80%8F%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E5%93%B2%EF%BC%88%E6%97%A9%E5%B7%9D%E6%9B%B8%E6%88%BF%EF%BC%89
うみぶどう@umibudou2023年12月18日読み終わったかつて読んだカンボジアが舞台の小説。上巻は歴史小説、下巻はSF小説といった感じで世界観がハッキリ異なるので読者によっては賛否が分かれそう。 個人的には上巻が最高だった。 神童ムイタック、嘘を見抜く少女ソリヤをはじめ突飛な設定のキャラクターてんこもりの魅力的な作品。




















