ゲームの王国 上
96件の記録
いわたかな@iwatakana2026年5月9日読み終わったポル・ポト政権成立前後の激動のカンボジアを舞台に、天賦の知性を持つ少年ムイタックと少女ソリヤの運命を描く物語。人々がとんでもない不条理と支配の論理に飲み込まれていく様子に息が詰まった。 酷いことされたら悔しいのはわかる。でもそれをおんなじようにやり返そうって考えが悲劇のもとなんだな。自分がされてやだったことを引き継いでもしょうがない。 自分が理解できないことは狂ってるって切り捨てるのは、可能性を封殺しちゃうことだと思った。全部は理解できなくても、そういうこともあるのかなって態度が、結局は全体の豊かさにも繋がる気がする。 輪ゴム大好き少年クワンが、いったんは好きを封印しても戻るのがよき。もはやアイデンティティみたいなものを無理矢理閉じ込めてもうまくいくわけない。ムイタックが回帰を促したのもエモかった。 あと、マットレスのパートも好きだったな。自分の価値観、神様みたいなものを内面化する過程がおもしろかった。ソリヤと出会って神様が入れ替わっちゃったから、終わりの始まりって感じがしたけど。 自分の中の神様で言うと、ノイは立派だったな〜。自分の中に宿したのがばあちゃんだったから、あのノイの人生があったと思う。 あと、村人たちとのコミュニケーションの齟齬みたいなのも笑っちゃったな。教育とか教養の不足が引き起こしてることだから軽々しく笑っちゃダメかもしれないけど、どうしても。しかもそんな村人たちの方が本質突いてんじゃないかって部分もあって奥深い。 最後の方はいいこと何もなくて、罰ゲームみたいに聴いてたけど、あの最低最悪の状況下でムイタックがまだ諦めてないことに痺れた。すごすぎる。ピンチの時はこの考えを大事にしたい。

ぐ@busy-lake2025年12月28日読んでる再読中あんまり以前、また機会があればと言ったが、機会があった。 イスラム史とかアジア史とか世界史の中のあんまりメジャーじゃないところを探して読む必要が出てきて、これを思い出した。 前回いつまで読んでも面白くなってこなくて脱落したけど、 今回ほとんど忘れていたのでまた最初から読み直してるけど、やはり全然面白くなってこない。 後半面白くなるという評判を聞いたので頑張って読みます。
yt@yt2025年12月12日読み終わった「泣きだす理由には心当たりがあったが、泣きやむ理由には心当たりがなかった」(p75単行本) ポルポト、クメールルージュ時代のカンボジアにおける生存と偶然。 「そもそもゲームとは何か、何がゲームの面白さなのか」(p152) ゲームみたいな現実に描かれたゲームみたいなフィクション。 「それじゃあ、今から十二個爆弾を落とすから覚悟して」(p301) 泥とか輪ゴムとか、いいよねぇ。 「今の自分が一冊の書物の終わりなのか、あるいは始まりなのか」(p389) こうして下巻へと続く。









コーギー@kougi_book2025年11月2日かつて読んだ好き上巻ではポル・ポト政権時のカンボジアが舞台となっている。(浅学なもので、この本を読むために初めてポル・ポト政権について調べた。政治的な内容は本作の主題ではないが、このような悲劇があったのだと知るきっかけとなった事も、個人的な良かった点に挙げたい) あのように絶望的で、尊厳が簡単に踏み躙られ、善性を捨てないと生き残れないような状況に幾度も直面する環境においても、最後まで善性を捨てきれないキャラクターの姿勢に心を動かされた。 この心の動きは、どんな状況になろうとも最後まで「人間」でありたいという願いが関係しているのかもしれない。 それは途方もなく難しい事なはずで、いざそのような状況になった場合本当に可能なのか疑わしいからこそ、小説の登場人物の選択に心を動かされたのだと思う。 (同時に、実際に起きた悲劇をエンタメのスパイスとしてとして消費してしまう罪悪感があった) ……と、堅苦しい感想を書いてきたけど、一番強い感想は「ソリヤとムイタックの関係性、良すぎる」です。 ソリヤとムイタックの関係性が良かったです。 良さが天元突破してて「良かった」としか言えない。 ここに詳しく書くとネタバレになるので、ソリヤとムイタックについては下巻の方で触れています。
数奇@suuqi2025年8月11日読み終わったカンボジアのポル=ポト政権による革命や独裁、虐殺を題材として描く小説で難しい内容であるものの、個性的で尖ったキャラクターたちやぶっ飛んだ設定、時折ユーモアを感じる語り口でスラスラと読めてしまう。命が理不尽に奪われていくシリアスさに対して、登場人物たちの奇天烈なユーモアが描かれるのは、深刻な史実を面白くファンタジー化されているようにも感じてしまい、どう受け取って良いのか戸惑う部分もある。しかしそのおかげでページを捲る手を止められないのも事実で夢中で読んでしまう。下巻からはさらにSF的展開になるとのことで続きが気になる。



ぐ@busy-lake2025年5月19日読んでるaudible途中で飽きそうだけど、これから面白くなるのかな。 カンボジアの歴史とかは面白いんだけど、 これでもかこれでもかと、あらゆる切り口で描写される反知性エピソードが、 なんだか今のX(旧Twitter)みたいで、 ちょっとお腹いっぱいなんだよね… 反知性を描いてるんだなあと思った矢先に反知性というワードが出てきちゃうのも、 あんまり好みではないです。 なにかちょうどいいタイミングがきたら再開するかも?
kasa@tool2025年3月29日かつて読んだカンボジアの歴史にも考えさせられるが、輪ゴムやヘモグロビンの話が眉唾物。 膨大な資料をもとに練られた物語だということがよく分かる。人物エピソードやキテレツなユーモアが加わってあっという間に読み終わった
アマヤドリ@amayadori2025年3月4日読み終わった📖『ゲームの王国』小川哲(早川書房) https://scrapbox.io/amayadori/%F0%9F%93%96%E3%80%8E%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD%E3%80%8F%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E5%93%B2%EF%BC%88%E6%97%A9%E5%B7%9D%E6%9B%B8%E6%88%BF%EF%BC%89
ayk@aybooks2024年10月4日買った読み終わった感想読書日記上下巻で800ページを超える長編小説。 カンボジア秘密警察時代からポルポト政権下となり200万人以上の虐殺が行われた時代を描く。 史実ながら物語はフィクション。 小川哲さんならではの独特な登場人物たち。泥を食べ土の声を聞き地を操る男、輪ゴムで死を予兆する男、嘘を見抜ける少女などなど...クセになります。 上巻、憎悪のクライマックスを迎え下巻に突入するが、ここでSFに転換。『ゲームの王国』というタイトルにも納得です。
トラ@Toreads12342024年4月30日カンボジア、クメール・ルージュの話。はじめ、人物の関係が掴みきれず混乱してたけど、そこを乗り越えたら物語がグングン進んでいく。凄く面白い。 ただ、とても胸糞悪い部分を含むので、2年経った今でも下に進めていない。いや、きっと下にはいいカタルシスがあるんだろうけど。


うみぶどう@umibudou2023年12月18日読み終わったかつて読んだカンボジアが舞台の小説。上巻は歴史小説、下巻はSF小説といった感じで世界観がハッキリ異なるので読者によっては賛否が分かれそう。 個人的には上巻が最高だった。 神童ムイタック、嘘を見抜く少女ソリヤをはじめ突飛な設定のキャラクターてんこもりの魅力的な作品。













































































