
もちこ
@mochiko24724
2025年11月2日
PRIZE-プライズー
村山由佳
読み終わった
直木賞を渇望する作家・天羽カインと、担当編集者・緒沢千紘、石田三成の3者の視点で描かれる。
作家のプライドも、編集者の努力も、直木賞に関わる人たちの苦悩も、色んな人たちの大変さが伝わってくる構成で、いつしか「天羽カインが直木賞を獲れますように!」と応援している自分に気づく。
作家と担当編集の近すぎる信頼関係にハラハラする場面もあり、恐れていたことが現実になってしまう恐怖もあり、だからこそ、最後の最後は思わずガッツポーズをしてしまう高揚感を得られる。
これを、直木賞作家の村山由佳さんが書いたということが、ある意味恐ろしく、心が震えてしまう。
