
のん
@norie1010saran
2025年11月2日

残像に口紅を (中公文庫)
筒井康隆
読み終わった
特定の文字が消えるごとに変わっていく世界の話。
使える言葉が制限されていくのでどんどん文章が短くなっていく。言葉が短くなると会話が乱雑になっていく。
言葉が短くなると、男っぽい印象を受けるのに改めてびっくりした。(今日の晩御飯って何かな?→飯、何だ?)
私達は円滑な関係を作れるよう、もしくは思いを伝えられるように日々巧みに文字を操って人と接してる。
だんだんと言葉が乱暴になり、言葉に釣られて作者も乱暴になり、世界も乱暴になり、彩が消えていく。
初めての感覚の小説だった。




