
彼らは読みつづけた
@findareading
2025年11月2日

放課後の読書クラブ
小手鞠るい
読み終わった
*読書で見つけた「読書(する人)」*
《こんなことを思うのはわたしだけなのかどうか、わからないけれど、小説とは「理解」や「共感」や「納得」を求めて書かれているのではなくて、ただ読まれるために、書かれているのではないだろうか。
さらに言いかえると、小説は「わかる」ために読むものではなくて、「わからない」と思うためにこそ、読むものなのではないか。
だからどの作品も、くり返し、読んでいる。
忘れたころにまた読む。読んでいるときにはひたすら夢中で活字を追いかけている。読みおえたあとは「よくわからなかったなぁ。でもすごくよかった」と思っている。
読んで気持ちのいい文章を、好きなだけ、浴びるように読む。
それでいいのではないかと思っている。》
— 小手鞠るい著『放課後の読書クラブ』(2023年2月、偕成社)


