
saeko
@saekyh
2025年11月2日
無数の言語、無数の世界
ケイレブ・エヴェレット,
大久保彩
さまざまな言語の社会・文化的背景について紹介してくれるエッセイ的な本かと思って読んでみたら、さまざまな研究の事例が紹介されるわりと硬派な学術書で、読むのがちょっと大変だった!
でも言語は社会と紐づいて発展するという認知言語学の考え方に基づいて、いろいろな事例が紹介されていて興味深かった。
章ごとのテーマが時間・空間・色などの身近なものだったり、冒頭で紹介される筆者の経験談(マンハッタンの街角で眺めた雪や、飛行機から見えるマイアミの海の色をどんな言葉で表したらいいだろう?など)が美しくてよかった。
「言語はそれを話す人々の生き方や世界の感じ方と密接に結びついており、言語が失われるということはそうしたオルタナティブな経験の可能性が失われるということでもある。」
