
きらた
@kirata
2025年5月3日
狐花 葉不見冥府路行
京極夏彦
読み終わった
作事奉行の娘·雪乃の前に現れた、彼岸花の着物を纏う美しい男·荻之介
彼はこの世に居る筈のない男?
この幽霊騒動を知った作事奉行は過去の因縁との関わりを疑い‥
謎を解きほぐす為、宮守·中禪寺洲齋が呼ばれた
“京極夏彦×歌舞伎”とあったので、歌舞伎を舞台にした話かと思って買いましたが、歌舞伎の原作として作られた話(かな?)でした!
勘違い、お恥ずかしい( ๑´•ᴗ•ก)՞՞
齢を重ねると、あの鈍器系の厚さは読み返すだけでも辛いので、これ位の厚さは有り難いと感じました(巻末対談ありで270頁位の文庫本)
久し振りに京極作品を手に取ったかな?と思いますが(とは言え、ホラー作品を読んだ気はする)、読み始めて直ぐに“京極成分摂取してる気がする!”との感覚が
私にとって京極夏彦は京極堂のあのシリーズなので(鵺は読んでないけど!邪魅が読み切れなくて!!!←)、あのシリーズの雰囲気を感じる=京極成分摂取、なのではないかと思います
読み手は書かれた言葉‥文章で緩急を制御され、まるで舞台を見てるかのような錯覚に陥る‥って、本作は歌舞伎の舞台用に描かれた作品だから当たり前じゃないかって?
確かにそうかも知れないけど、京極堂のシリーズって、視線(読書なのに視線とは?)や思考を誘導されてるなって思いません?
そう言う感覚がこの本にもありました
後、文章の間から立ち昇る妖気と色気、眼前に広がるかの様な闇と赤の対比が何とも妖しくて美しい
そして――非常に切ない終幕
全方向に報われなさ過ぎる‥‥!!
やー、良かったです
ねっとりとしっとりとした昏さを堪能しながらも、読み終わった瞬間ポンっと現実に押し出される後腐れのなさ
心の中に余韻はあるけど、物語を引き摺らせない潔さみたいな?‥上手く表現できないや
個人的には、京極作品の手始めにどうぞって感じに勧められるような気がした作品でした
いきなり鈍器はハードル高過ぎですよね〜