
きらた
@kirata
2025年4月21日
硝子のハンマー
貴志祐介
読み終わった
介護サービス会社社長の撲殺死体が発見された
部屋への出入りを監視カメラで確認した結果、続き部屋で仮眠を取っていた専務が逮捕される
弁護士·青砥と防犯コンサルタント·榎本が密室の謎に挑む──
前半は弁護士/探偵視点で謎解き物として、後半は犯人視点で手を染めるに至るドラマ性を、と、1つの事件を両面から楽しめる形となっている
贅沢な試みだとは思うのですが、前半部分だけでミステリとして出来上がっているので、個人的には後半を省いた長さで良かったかも?と感じてしまった
後半部も良くはあったのですが‥‥
犯人視点での後半部は、理不尽に転落させられていく人生と、次第に犯罪に傾いていく経緯が語られていて、なんともドラマティック
後半部だけでも話が成り立つ気がします
後半で語られる彼(犯人)の境遇にはなんというか‥ほんともう酷すぎるよねぇ!生きる為に頑張っていたんだね‥!と同情にも似た気持ちが湧き出るのですが
“でも殺す意味がなぁ‥‥”
この一点が私は引っ掛かってしまった
理不尽に人生を奪われた犯人が、他人の人生を理不尽に奪う側に回ってしまう
それがあまりにも皮肉めいていて、犯人に寄り添いかけていた心が‥何だろう?“裏切られた‥”と勝手に失望してしまったとでも言えば良いのか
‥‥あ、作者さんはその効果を狙って、殺す理由をそうしたのか?
‥え?だとしたら天才過ぎじゃ?(今気付く)
んんん
とりあえず!
読み応えはたっぷりで、1つの事件を両面から楽しめる贅沢な作品なので、密室物や犯罪小説物が好きな方は是非
まぁちょっと‥厚さはそれなりにあるけど、読み始めたら割と早いかも知れない(ૢ˃ꌂ˂⁎)
所持してる表紙が違ったのでペタリしておきますね!
