ちぃ
@shi_0915
2025年11月3日
NO.6〔ナンバーシックス〕#2
あさのあつこ
読み終わった
理想郷「NO.6」を追われて「西ブロック」へと逃げ延びた紫苑。初めての外の世界で0か100か、生きるか死ぬかを迫られながら、NO.6では教えられることのなかった"人間らしさ"を知り、生きる術を学んでいく。
紫苑の純粋でまっすぐな言葉にはいつも温度がある。そばに寄り添って暖めてくれたり、感情の火を一瞬で灯してくれたり、時には触れたら火傷しそうなほど燃え上がるものがある。
NO.6では、感情も人を思いやることも心の通わせ方も学ばない。
知らないはずのことを、紫苑は自身の心のままに、純粋で素直に伝えることができる。
紫苑の言葉の熱に当てられたネズミの心境が変わり始めていることもわかる。どこまで抗っていられるか、2人の関係に変化は訪れるのかも注目したい。
ネズミの言葉にはいつもハッとさせられる。理性的で正論で、"間違いではない"。だけど、ちょっと寂しいとも思う。ネズミの考えの根幹に触れる部分はこれから見えてくるのだろうか。
1冊が200ページほどなうえに、テンポが良くてページを捲る手がサクサク進む!早く続きを手に入れなくては。