
いくぽぽ
@ikureadsbooks
2025年11月3日
汝、星のごとく
凪良ゆう
読み終わった
友達に借りた
職場のひとと本を読む、という話をして最近読了したというこの本を貸してくれた。私は天邪鬼な性格が災いして人気の小説をことごとくスルーする、という勿体ないことを常にしているのだけど、こういう時は素直に読めるのでありがたい機会だった。
かなりエンタメだけど、結婚観とか私が感じる世の中の生きづらさとかマイノリティであることとか、描かれていることにストレスを感じる場面があまりなくておや?と思った。少し調べたら凪良さん「美しい彼」の作者だった…?!なんだか私はBL作品と自分の恋愛観や結婚観が相性良い気がしていて、これってどういうことなんだろう。私は恋愛するとしたら、とにかくでかい愛を持ちたい、それと同じように友人や大切なひとともでかい愛で関わりたい。結婚はあまり恋愛に結びついていない。北原先生と暁海みたいな相互扶助ならすんなり受け入れられる。誰とでも、同性でも複数人でも年齢がばらばらでも相互扶助の約束をできれば良いのに。結婚していてもしていなくても同じように手術の同意書にサインができれば良いのに。誰かからどんなふうに見られるか、なんてたいして重要じゃない。大切なひとが私たちのことをよく知ってくれていればいい。本当にそう思うな〜。ヤングケアラーの話もすごく気になった。ヤングケアラーでいたことに、そしてまだそうであることに大人になっても気づかない。もういちど中村さんの本を読みたい。暁海に呪いや重荷から解き放す術を教えてくれる大人がいてくれて良かった。
誰かわたしを助けてほしい。
でも誰もわたしにさわらないでほしい。
わたしを弱い人間だと思い知らせないでほしい。 p.236
本当に。


