マルミミぞう "掌の読書会 柚木麻子と読む ..." 2025年11月3日

掌の読書会 柚木麻子と読む 林芙美子
昭和(戦前戦後)のたくましく生きる女性の様子や戦前の女学生(女学校の様子)の様子等が描かれた小説13篇。スラスラと読みやすいものもあれば、後残り何ページかなぁとなかなか進まない物もある。 13篇に共通するのは、女性達の自分の運命への潔い諦めのような気持ちとタフさである。自分の置かれている状況を自分で、または周りの女性のサポートで何とか受け入れ、前を向いて明日を生きようとする女性の姿。 経済的な理由で自分の運命に従うしかない女性も出てくるのだが、みんなどこかで仕方ないと受け入れてる。柚木麻子さんはこの、ふてぶてしさに何度も元気ずけられたと帯に書いてあった。たしかに。 昭和時代が好きなので、読んでいて楽しかった。
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