
DN/HP
@DN_HP
2025年11月3日

路上のジャズ
中上健次
かつて読んだ
また読みたい
中上健次の文章を読むとき思い浮かぶジャズって彼が耽溺していたアイラーやコルトレーンじゃなくて阿部薫なんだよな。殆ど接点もなかったぽいし語っているのもこの本の巻末の小野好恵との対談の数行しか読んだことがないのだけど。
阿部薫に関しては熱心に沢山の音源を聴いてきたわけでもないし、今持っているのは山崎弘とのDUOによる『JAZZ BED』だけなのだけど、「日本のFREE JAZZ」というか「FREE JAZZ」自体のイメージがこれなんだよな。あとこのCDはライナーノートも素晴らしくて。
この本に収録されている小説「灰色のコカコーラ」のなかで描いた、中上自身も思わせる主人公が警備員との揉み合いのなかで「殺してやる」とアイスピックをつきだしたときの激情と、『JAZZ BED』のライナーノートの冒頭で石谷仁が書いていた、阿部薫とも重なるという「(池袋のJAZZ BEDで)演奏を聴いた帰り、人が刺されて倒れているのを横目に見て、電車に乗り込んだ」ときに受けた衝撃、記憶にもどこか共通するものがあるのではないか、と想像してみている。
