かのうさん "イン・ザ・メガチャーチ" 2025年11月3日

イン・ザ・メガチャーチ
読み終わって寒気がした。これ、ホラーよりホラーしてる。こわっ。(特に一番最後、これ怪談話じゃん) ファンダム経済(推し経済)を作る人、それにのめり込むオタク、過去のめり込んでいた人。 それぞれの立場で書かれているのだけれど、三者三様の立場、それぞれ言っていることがわかる。 かつて私はオタクとは縁遠い人間だった。 が、しかし今はアイドルのオタクだし、実際大学でマーケティングの勉強もしてきたので、経済的な戦略も、すごく興味深く読んだ。 私ってそうだったのか!なるほど、そんな人間だったのかと、自分のことを視野狭窄で浅はかだと思ったし、いや、その浅はかさも必要だとも思った。 結局、視野が広いということはどういうことで、それは何を意味するのか。 何が今最も本質的かというのは、いくらでも反転させられるということ。 今、この多様性の時代、何が正解かわからない時代はひとつの物事を信じきるという行為自体に憧れだったり、深みがあること。 うーむ。それ自体にも本当にそうか?と考えずにはいられない。 この社会への解明度がすごい。 だから、この題名なんですね。 最後のほうに行くにつれて思考がごっちゃになって、いったい自分はどの立場で物事を考えてるのかわからないけれど、集約して言えることは、最後の久保田さんが思ったことなのかなぁと。 結局さ、どんな世の中になろうがそこが大事ですよねと思います。
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