
reina
@dawn_39
2025年11月1日

神さまショッピング
角田光代
読み終わった
装丁とタイトルに惹かれて購入。
単行本はなるべく文庫になるまで買わない主義だけど買ってしまった...
明確なハッピーエンドがあるわけではないけど、それがとてもリアルで、色々な想いを抱えながら生きていくしかないのだよな、と思った。
p47
・しあわせであることと、しあわせだと感じることは、まったく無関係だと知っている。
だって、しあわせになりますようにと必死で願ったのは、そのときしあわせだと感じていなかったからではないか。でも今、あの二十代の女はなんとしあわせだったのだろうと思わずにはいられない
p60
・三年多く生きたからといって、(中略)自分はそれで満足なのだろうか。三年、今と同じように、朝起きて会社にいってごはんを食べて、ときどき友だちと旅行して、面倒くささを極力排除して、そんなことをこの先三年間続けたい、それが、生きたいという気持ちなのだろうか
p164
・あまりに忙しく、その多忙さは充実感となり、充実感は人生をみずからハンドリングしている錯覚となった


