手元にある物を栞にする女 "バリ山行" 2025年11月4日

バリ山行
バリ山行
松永K三蔵
バリバリ山登るで!的な意味かと思ったバリ山行。バリエーションルートのバリと山行を合わせた妻鹿の造語。意味は頭でわかっていても、音が楽しい。「バリやっとんや、あいつ」「山、行ってみる? バリ」「バリはさ、ルートが合ってるかじゃないんだよ。行けるかどうかだよ。行けるところがルートなんだよ。」等 ページも行間もなく、シームレスに山の話、気づいたら職場の話になっている。すご!妻鹿さんと行くバリはたったの一回なのだが、主人公波多の喜怒哀楽全部あってすごい。職場からは想像もつかないバリ山行中の妻鹿さんの饒舌さも最高だった。見えないけど目がキマッてた。「な、本物だろ?波多くん」「この怖さは本物だろ?本物の危機だよ」
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