
LUCiA
@gogo
2025年11月5日
BUTTER
柚木麻子
読み終わった
やっと読んだ。読み始めたらすぐに読んでしまった。胸やけがしそうなほどバター、バター、バター。ベタベタした指先や唇の印象が頭からさ離れない。
いやー、こんなお話だったとは。私は推理小説が結構好きなのだけど、推理小説の体でもあるし、料理小説(?)でもあるこの本。2本の柱の組み合わせがすごい。料理だけを全面に押し出した物語であれば、手を出さなかった。私は話の最初期の理佳のように、食べ物はコンビニやスーパーのお惣菜ばかり。
なのにこの本は最後まで読み切って、大いに料理に目覚め…なかった。ただ、これならマネできそうなご飯にバターは、もちろんドッグイヤーだ。
犯罪推理の種明かしは置いといて、どんどん料理小説へと変化しているストーリーに友情も絡めて、とても読み応えのある小説だった。

