にゃめさま "美しい街" 2025年11月5日

にゃめさま
にゃめさま
@seiji_s
2025年11月5日
美しい街
美しい街
尾形亀之助,
松本竣介
尾形亀之助の本、最初(これとは別の本)は長崎の小さな本屋でなんとなく手に取って、今回は地元の小さな本屋に寄って先日読んでいた本の中に名前が挙げられていたので手に取って、この本を読んで漸く推すことになった。 一つ一つの詩も好きだけど、子供に宛てた手紙(らしい)の文章に度肝を抜かれた。わたしはジェンダー(今回のことがジェンダーであるかも実はよく分かっていない、、)がどうとかはあまり考えたことはないし、重要視したこともないが、1900年生まれの人がこんな価値観を持っていたのは純粋に驚いたし、尊敬できると思った。 以下ちょっと長いが一部抜粋 "又、さきに泉ちゃんは女の大人猟坊は男の大人になると私は言った。が、泉ちゃんが男の大人に、猟坊が女の大人にというように自分でなりたければなれるようになるかも知れない。そんなことがあるようになれば私はどんなにうれしいかわからない。 「親」というものが、女の児を生んだのが男になったり男が女になってしまったりすることはたしかに面白い。親子の関係がこうした風にだんだんなくなることはよいことだ。夫婦関係、恋愛、亦々同じ。そのいずれもが腐縁の飾称みたいなもの、相手がいやになったら注射一本かなんかで相手と同性になればそれまでのこと、お前達は自由に女にも男にもなれるのだ。" 何故か繰り返し読んでしまっている。わたしも亀之助ファンを名乗っていけるようになりたい。
美しい街
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