美しい街

16件の記録
にゃめさま@seiji_s2025年11月5日読み終わった心に残る一節尾形亀之助の本、最初(これとは別の本)は長崎の小さな本屋でなんとなく手に取って、今回は地元の小さな本屋に寄って先日読んでいた本の中に名前が挙げられていたので手に取って、この本を読んで漸く推すことになった。 一つ一つの詩も好きだけど、子供に宛てた手紙(らしい)の文章に度肝を抜かれた。わたしはジェンダー(今回のことがジェンダーであるかも実はよく分かっていない、、)がどうとかはあまり考えたことはないし、重要視したこともないが、1900年生まれの人がこんな価値観を持っていたのは純粋に驚いたし、尊敬できると思った。 以下ちょっと長いが一部抜粋 "又、さきに泉ちゃんは女の大人猟坊は男の大人になると私は言った。が、泉ちゃんが男の大人に、猟坊が女の大人にというように自分でなりたければなれるようになるかも知れない。そんなことがあるようになれば私はどんなにうれしいかわからない。 「親」というものが、女の児を生んだのが男になったり男が女になってしまったりすることはたしかに面白い。親子の関係がこうした風にだんだんなくなることはよいことだ。夫婦関係、恋愛、亦々同じ。そのいずれもが腐縁の飾称みたいなもの、相手がいやになったら注射一本かなんかで相手と同性になればそれまでのこと、お前達は自由に女にも男にもなれるのだ。" 何故か繰り返し読んでしまっている。わたしも亀之助ファンを名乗っていけるようになりたい。


mkt@mkthnsk2025年3月9日かつて読んだ装幀に惹かれて購入したけど、中もすごく好きだった。 こんなになんてことない言葉でこんなに心を震えさせれるんだ。 松本竣介さんのドローイングも余白も全てがちょうど良い。
潮満希@chosekido_m2025年3月8日何度でも読みたい図書館で出逢った本尾形亀之助の詩が纏められた本。 纏められた詩を読んでみると、「明るい夜」のように温もりを伴った柔らかな夜を描く詩というのは意外に少なく、引き延ばされる夜の時間に耐えながら、朝を待ち望む詩というものが多いように思われる。 日常を愛でる詩も多く、時としては間の抜けた表現に笑みの溢れてしまうものもあるが、その作風の根底には——勿論、亀之助の生きた時代を思えば、戦時との関わりもあるのかもしれないが——なにか言いしれぬ無常感のようなものが漂っているようにも感じる。

masaki@masaki-yamasaki2025年2月12日読み終わったこの一冊から色々なことに繋がった。本が、詩集が、新たな出会いや道を、作ってくれることがあるなんて。何度目かの再読。目の前の言葉の連なりに、寄りかかるように。














