よろこびイサンディ "ビールと古本のプラハ" 2025年11月5日

ビールと古本のプラハ
続編という性質上、期待こそしていなかったが、やはり『プラハの古本屋』の方が良作であった。 その前作に比して、ということであって、本作も決して駄作ではないことは早急に言い及ばねばなるまい。 続編である本作が長く白水社から刊行されていたことから、前作を知らぬまま、本作のみ読了している諸賢もおられると推察する。 さような読者であれば、『プラハの古本屋』も読み終えて欲しい、と強く勧める次第である。 後半部にハヴェル大統領の名前があり、はたと気づく。 このハヴェル大統領は『力なき者たちの力』の著者ではなかったか。 文明の利器に頼りつ、NHKのEテレに於いて、取り上げられた著作の著者だとの事実に突き当たった。 まだ、入手していなかった『力なきものたちの力』も早速、手に入れた。 ただ、読了の約束はしないことにする。 なぜなら、積読本が多くあるからだ。 少しばかりの間、『プラハの古本屋』から『ビールと古本のプラハ』へと順に読了できた幸福な余韻に浸りたい。
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