記憶の本棚 "私は私に私が日記をつけている..." 2025年11月6日

私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている
日記は人それぞれに方法があって、方針があって、ロマンがあるものです。 p8 日記の書き方の私なりのコツとして「感想を禁止する」と表現して紹介したことがあった。 まずは見たこと、あったことを書く、書けばおのずと、書かれたものが、悲しいのか、つらいのか、楽しいのかを語りだすのではと予感した。  p11 一度書いた熟語を、別のもう少しかっこいい言葉に変えられないだろうかと、欲を出して類語を辞書で引くことはよくある。 文末の一文を意図的にリズミカルにするために助詞を取るようなこともよくやる。 p17 辞書と相談しながら、意味のぎりぎりのきわを試すことを、自分にどんどん許す。 p19 「ワリオの森」と「テトリス」にはすでに人生の一部を明け渡す諦念の気分が固まっている。迷いなくずっと遊んでいる。 p58 ------------ 私も日記をずっと書いているのだが、もうその年の終わりあたりになると、自分が書いた日記帳が誰にも見られたくない扱いに困る特級呪物みたいに思えてきて、なんのためにデコったり写真貼ったりしてまで日記かいてるんだっけ?を繰り返しているのだが、「感想を禁止する」というのを取り入れてみたら、特級呪物から風土史郷土史みたいな扱いができるんじゃないかと希望を感じている。
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