くりこ "あなたが私を竹槍で突き殺す前..." 2025年11月6日

くりこ
くりこ
@kurikomone
2025年11月6日
あなたが私を竹槍で突き殺す前に
極右の女性が首相になり、排外主義が蔓延する未来を描いた小説。正に今を描いていて既視感があり、かつ最後まで救いのない小説で、終始暗い気持ちになる。 小説の最後では、在日コリアン差別が終焉を迎えるも、イスラモフォビアが始まり在日コリアンもそれに加担する。終わりなき暴力の再生産を見ているようでげんなりした。 後半、在日コリアンに対するヘイトクライムで亡くなったマヤをフェミニストという設定で描いたのは、あらゆる属性の差別の根底には女性差別があり、かつ極右は男性側(シスヘテロ/健常)に力を持たせ女性を抑圧し周縁化された人を淘汰するシステムでありフェミニズムの思想運動と対局にあるからだろうと思う。
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