面白かったのは翻訳の巧みさもあるのだろうけど、やはり世界のどこかでかつて起きていたこと、未来に起きるかもしれないことが書かれているからなんだろうなと思う。 もしリディア小母のように人間の尊厳を少しずつ剥がすように拷問されたら抵抗できるだろうか。アグネスのように生まれてから一度も文字を与えられなかったらそれを疑問に思えるだろうか？ ギレアデなんて想像の産物。そうとは言い切れない世界に生きていることを感じさせられた。