
きよ
@kiyomune
2025年3月8日

山影の町から
笠間直穂子
読み終わった
低山が漠然と風景に溶け込んでいる私の生活にとって、この、聳える山が落とす影や寒さ暑さと共に生きる感覚描写は、外国と思えるほどの体感のズレがある。
都会の人の表面的な田舎礼賛とは一線を画した、田舎生活の中の、特別ではない豊かさを描いたエッセイに、最近とみに出会う。
感性のチューニングを終えた人の文章は美しくて好きだ。
好きな章
葛を探す
バタースコッチ
庭の水
花々と子供たち
「花々と子供たち」を読んでの補足
レベッカソルニットさんの、薔薇についての言説が、かつて咲かずに固まってしまった和ばらの花弁をむしった時の手触りをまざまざと思い起こさせてくれて、鳥肌が立った。
