
yomitaos
@chsy7188
2025年11月7日

仄暗い水の底から
鈴木光司
読み終わった
@ 自宅
「化け物が理不尽に人を襲う」系のホラーはつまらないと感じてしまう自分にとって、鈴木光司の作品は心の底から恐怖を感じる。これはひとえに筆力の高さによるものだろう。
本作で描かれる舞台は都会で、異変が起こるすぐ近くでは人々が普通に生活をしている。因習村や祠破壊など、お決まりのパターンに頼らずとも人を震え上がらせることは可能なのだ。
澤村伊智と鈴木光司の新作が出続ける限り、ジャパンホラーの面白さは失われないだろうと信じられる。
