仄暗い水の底から

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yomitaos@chsy71882025年11月7日読み終わった@ 自宅「化け物が理不尽に人を襲う」系のホラーはつまらないと感じてしまう自分にとって、鈴木光司の作品は心の底から恐怖を感じる。これはひとえに筆力の高さによるものだろう。 本作で描かれる舞台は都会で、異変が起こるすぐ近くでは人々が普通に生活をしている。因習村や祠破壊など、お決まりのパターンに頼らずとも人を震え上がらせることは可能なのだ。 澤村伊智と鈴木光司の新作が出続ける限り、ジャパンホラーの面白さは失われないだろうと信じられる。




