かくり "となりの陰謀論" 2025年11月8日

かくり
かくり
@kakuri000
2025年11月8日
となりの陰謀論
◆本書にも出てきた「ポピュリズム(ポピュリスト)」。恥ずかしながら「自分の観測範囲に最近よく入ってくるようになった」けど意味をちゃんと分かってなかったので、説明してもらえて助かったり 左右とかを問わず、今は特に、いかに「ポピュリストぶる事ができるか」が肝心要になってる所あるな……と思う。良い悪いは一旦横に置き。 ◆「ポピュリズムが暴走すると深刻な問題が起きるという点において初めて、右派のポピュリズムも左派のポピュリズムも変わりはありません」ここも重要だよなあ… 反エリート・反権力を拗らせ過ぎた果てに行き着くのが、「〇〇だけは別」って特別視する「民衆の声」を、恣意的に利用するドナルド・トランプ現大統領が爆誕したりもする。 しかしそれはイデオロギー関係ないって事よな… ◆"ナチスの全体主義の教訓としてわれわれが知っておかなければいけないこと、それは陰謀論の内容が馬鹿げていることは、かえって恐ろしい効果を生み出すということです。陰謀論は、他の人間に絶対的な忠誠を要求する独裁者が、忠誠心の強さを測るリトマス紙として効果的に利用することができるのです。どれほど馬鹿げた内容であっても、独裁者が「信じよ」と命ずる内容に疑いを挟むことなく従うことができるかどうか、そうした忠誠心のテストに陰謀論を用いることができるのです。  ナチスのユダヤ陰謀論もまさにこの好例でした。" (烏谷昌幸『となりの陰謀論』講談社,2025,p.159)
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