
gato
@wonderword
2025年11月8日

フランケンシュタイン
メアリ・シェリー,
森下弓子
かつて読んだ
映画観た
ネトフリでデル・トロ版『フランケンシュタイン』を観た。以下、映画のネタバレ有り。
設定がかなり変わっていて、ほほう、と思っていたら、エリザベスが完全に〈デルトロ映画の女〉になっていてウケた。いやそりゃデルトロが撮るならエリザベスはそうなりますよね、ってことに観るまで思い至らなかったのが恥ずかしいくらいだもん。
一方で、ヴィクターと怪物の愛憎関係を重視してる人には物足りない映画かも。ヴィクターは初期状態で闇堕ちしていて「おれはヴィランの役回りか」みたいなことも言うので、原作にある善意との葛藤は全然描かれない。だからヴィクターと怪物の関係性はかなり簡略化されている感じ。個人的にはヴィクターがダークエンジェルを信仰してるって設定はいらなかったかなぁ。やっぱり、本人は自分を進歩的だと信じているからこその歪みがこの話のキモじゃない?
総じて、デルトロはやっぱりB級映画を撮るために監督やってんだよなぁ、と思わせてくれる楽しい映画でした。ウキウキBGMが流れる死体チョップシーンがよかった。最後船長には「サンキューーーッッッ!!!」と叫んでほしかったですね。森のおじいちゃん以外にありがとうって言われたことないでしょ、あの人。

