やえしたみえ "デミアン" 2014年11月1日

デミアン
デミアン
ヘルマン・ヘッセ
中学生の頃に読んでから10回以上は通読、そして部分的な再読は何度したかわからない愛読書。海外文学に慣れてないと読みづらいかもしれないが、ティーンエイジャーにこそ読んでほしい。 国語の授業で「少年の日の思い出」を読んで、面白いと思いヘッセを何作か読んだ。車輪の下も良かったが、デミアンを読んだときの衝撃は計り知れないものがあった。 ヘッセを読みたがる人には、まず『デミアン』を読み、前半が好きなら初期の作品を、後半が好きなら後期の作品を読むようにと薦めている。私は後半が好き。前半は『車輪の下』などに近い読み心地で、ヘッセの詩性、抒情的な文章が好きなら好きだと思う。後半は人生に対する深い深い思索。主人公はどんどんと自己の内側に潜ってゆく。 ───── ──── ──── われわれはたがいに理解することはできる。しかし、めいめいは自分自身しか解き明かすことができない。(p9.) ───── ──── ──── 私はこの本を人生で3回購入している。1冊目を毎日バッグに入れて好きなページを繰り返し読んでたらボロボロになったから2冊目を購入。2冊目を高校生の頃の弟に貸したところどハマりして勝手に仲良い先生に貸して借りパクされたので3冊目を購入。先生は読んでくれたんだろうか? 興味があるという人がいたら自分が買うから読めと言いたいぐらい好きな作品だ。 初読の正確な日がわからないがこの辺りだろうという日付にしておく。
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