
a
@cotone_aster
2026年1月5日
水を縫う
寺地はるな
読み終わった
”わからなくて、おもしろい。わからないことに触れるということ。似たもの同士で「わかるわかる」と言い合うより、そのほうが楽しい。“
“自分に合った服は、着ている人間の背筋を伸ばす。服はただ身体を覆うための布ではない。世界と互角に立ち向かうための力だ。”
“流れる水は、けっして淀まない。常に動き続けている。だから清らかで澄んでいる。一度も汚れたことがないのは『清らか』とは違う。進み続けるものを、停滞しないものを、清らかと呼ぶんやと思う。”
初めて読んだ寺地はるなさん作品、大変良かった。環境や自分の思い込みに押さえつけられそうになりながらも、それを自覚しながら前に進んでいく人たちの物語。読後、とても心が洗われた気持ちになれるのは、物語全体が「前に進む」人たちを描いた、まさに清らかなものだからなのだと思う。
個人的には刺繍、お洋服作り、水、がテーマになっている世界観も好きだった。それと、大切にしたい言葉がたくさん見つかる物語だった。