
ゆいちゃん
@yui__arm
2025年11月9日
願わくば海の底で
額賀澪
読み終わった
感想
「大切なものをなくしてしまう」悪癖をもつ、菅原晋也のエピソードを中心に描かれる、日常ミステリー。
学校の火の玉、学校の窓ガラスが割られる事件。
プールに突き落とされた理由を探したり、菅原が描いている絵のモチーフを探ったり。
その日常が、ある日を境にひっくり返る。
最後に突きつけられる謎に、私たちは、あの日のことをどうしようもなく、思い出す。
喪失を認めることって、どうして、こんなに苦しいのだろう。
冷たくて優しい、飄々とした菅原のことを考える。
あるいは、あの日のことを。