願わくば海の底で

27件の記録
- よみみ@yomir2025年9月7日読み終わった感想ブクログで気になって借りてきた図書館本。 青春の話かと思えばただのそんな話ではなかったなぁ〜。人によってはある意味注意が必要かもしれない! あらすじや目次である程度察してはいたけど途中で不穏な気配を察知、うわー!そうだったんだ!からのとんでもない事実が発覚となんだかすごい作品でした。 とんでもない事実については小説なんだからこれ要らなくない?と一瞬思ったけどきっとそうじゃないんだよね。きっとこれはあの日あったかもしれないことなんだよねと読み終えた今思います。 私自身被災3県の民なので、あの日私は避難所である近くの学校に避難したんだけど、そこでもせっかく家屋の倒壊や津波の被害から逃れられたのに寒さで亡くなってしまった方がいたと後から聞きました。確かにめちゃくちゃ寒かったなー。 だから色々あるし、あったんだというのには納得。 何にせよ読めてよかったと思う、すごく読みやすかったし!一番最後の章の弔いに関する部分が良かった。ただ早坂、お前はクソだと思うね!
- なかしまみさ@misa_k_s2025年6月11日読み終わったネタバレになるかもしれないので…。 ある意味予想外の結末でしたが、これは…ちょっと…トラウマになっちゃう…。 それは実家に帰りにくいよねぇ。 でもきっとあの日はそういう思いをした人がいたんだろうなぁ。と。 この世の地獄やな。 菅原晋也のこれからの活躍を見てみたかったし、悪癖をどう乗り越えていくかも知りたかったし。 とにかく多くの人が、突然未来を奪われた出来事があったということを実感。 ネガティブな感想かもしれないけど、でも読んでよかったって思います。 気になってる方はぜひ。
- りりり@rin__39162025年4月7日読み終わった借りてきた@ 自宅東北地方のとある高校で起こるささやかな 謎の中心にいるのはいつだって、彼がいた。 震災に触れた話ではあるけど、 わたしは好きだった。
- どうどう@toutoutoudo2025年4月6日読み終わった表紙とタイトルが素敵で読みた〜いとなっていた本。表紙、遺影写真を意識してるんかな。 東日本大震災の話だった。本ができる最大の祈りだった。 思い出すことはいなくなった人が存在できる唯一のことで、私が思い出さなくなっても私がその人の話を誰かにしていたら後世の人の記憶に人が存在をする。人物単体だけじゃなくて震災で亡くなった人という括りでもいいからいなくなった人を何度も思い出すことが弔いなのかもしれない。 もらったお菓子をその場で一口で食べることで示す好意。 あの悪癖が菅原晋也の人となりで迎える最後の伏線なのかなぁとかおもったけど、違うかもしれない。菅原晋也の視点から物語が進むことがなくて全て関わりがあった人からの視点だから本来の彼を読者は一生わからんし、これからも知り得ることはない。
- ふくとみー@fukutommie_books2025年3月18日読み終わった先輩、級友、教師、後輩の目を通して描かれる菅原晋也という青年と青春の日々、そして3月11日...。 p189からの急展開に息を呑む。 やるせない気持ちを抱えつつ、弔いと祈りを込めて本を閉じる。
- まお@mao_ssss2025年2月23日読み終わった主題は何か、という点で読み口が全く変わる1冊だった。震災を忘れない教訓として、何でもない日常に居た1人の人間を巡る話として、隠され続けた真実が暴かれるミステリとして。読み手の記憶と体験と現在によってどれだけでも変わる本だ。何度も読み返す価値がある本。