ふわふわのパグ "イン・ザ・メガチャーチ" 1900年1月1日

イン・ザ・メガチャーチ
本書は推し活を煽る側と煽られる側の心理的ストーリーと思っていたが、私にはプライベートがイマイチで生きづらさを抱えて苦悩しながら生活する人々の小説に思えた。登場人物3名は孤独を感じている。 私には推し活の言動の源泉が依存に思えた。他人との適切な距離感をはかるのが苦手で、内向的な彼らは現実の人間関係では傷つくことが多い。でも、推し活なら。。。推しにはどんなに依存しても直接NOを突きつけられることはない。逆に応援してくれてありがとうと感謝されるくらいだ。ファンダムの仲間とならスラスラと会話できるし、メンバーと一緒に過ごすことは心地よい。CDやグッズを大量購入したり、推しを紹介したSNSがバズればファンダム仲間から褒められ、自己肯定感も上がる。推し活は、寂しい人の隙間にスルッと入って虜にするカルト宗教も似ていて怖いなと思った。
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