
yokackyの図書録
@yokacky
2025年11月11日
ケーキの切れない非行少年たち
宮口幸治
読み終わった
人口の14%いると推測される軽度知的障害や境界知能(IQ70-84)の人たちにとって、ケーキを均等に3つに分けることは難しいタスクに当たる。
彼らの特徴としては、
・認知能力が弱い
・感情統制が困難
・融通がきかない
・自己評価が不適切
・対人スキルが乏しい
・身体的に不器用
などがあげられる。サインは(例:すぐカッとなる、忘れ物が多い、遅刻癖など)小2ぐらいから現れる。
基礎ができていない→勉強についていけない→自信を失い、いじめの対象になる→ストレスが溜まる→そのはけ口として非行に走る。コグトレ(Cognitive Training)で基礎の土台を作り上げることが大事。
これは日本の国益や国力にもかかわる問題でもある。
受刑者にかかる年間コストは約300万。平均的な勤労者は年間100万ほど税金を納めている。犯罪者を納税者に変えるだけで、およそ400万の経済効果。
施設の収容人数は平成29年度末で5万6000人。単純計算で、年間2240億円の損失。被害者の損失額を入れると、5000億円もくだらないだろう。


