ケーキの切れない非行少年たち
73件の記録
- おおしま@_carino_2025年11月17日読み終わった話題だったやつ ともすれば非行少年たちの擁護として捉えられかねない内容だと思ったけれど、知的にハンディがある子供たちが非行に走ってしまうということは確かに納得感がある。その納得感を細かく紐解いてくれるような本で、最後はコグ法がそのような子供の学習法として紹介されていたけれど教育現場の実践に入れるのは難しいんじゃないか、という感想。 現在取り入れられているのは少年院での話(=犯罪をすでに起こした子たちに対して)で、予防策として使うにはIQ計測の結果の見方を変えたり学校の仕組みを変えたりする必要があり、課題が多い。もちろんこういったメソッドがもっと普及して非行が減るといいなとは思うけれど 非行少年もこんな苦労があるんです、という道徳的な観点だけではなくて、「受刑者から納税者へ」と題して経済効果を説く部分があったのは面白かった。そこだけ一歩引いた目で、読者を説得させるために書いているように見えた



かいわれ@iskaiware2025年11月13日読み終わった以前話題になってたのに読んでなかったな、と思い手に取った。 犯罪や非行に走る少年たちは「反省」以前の認知能力に問題がある。 非行少年に共通する特徴 認知能力の弱さ、感情統制の弱さ、融通の利かなさ、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさ、身体的不器用さ 学校教育では社会面(対人スキル、感情コントロール等)についての系統的な教育がなされていない。学習の基礎となる認知能力強化トレーニング(コグトレ)が重要。

yokackyの図書録@yokacky2025年11月11日読み終わった人口の14%いると推測される軽度知的障害や境界知能(IQ70-84)の人たちにとって、ケーキを均等に3つに分けることは難しいタスクに当たる。 彼らの特徴としては、 ・認知能力が弱い ・感情統制が困難 ・融通がきかない ・自己評価が不適切 ・対人スキルが乏しい ・身体的に不器用 などがあげられる。サインは(例:すぐカッとなる、忘れ物が多い、遅刻癖など)小2ぐらいから現れる。 基礎ができていない→勉強についていけない→自信を失い、いじめの対象になる→ストレスが溜まる→そのはけ口として非行に走る。コグトレ(Cognitive Training)で基礎の土台を作り上げることが大事。 これは日本の国益や国力にもかかわる問題でもある。 受刑者にかかる年間コストは約300万。平均的な勤労者は年間100万ほど税金を納めている。犯罪者を納税者に変えるだけで、およそ400万の経済効果。 施設の収容人数は平成29年度末で5万6000人。単純計算で、年間2240億円の損失。被害者の損失額を入れると、5000億円もくだらないだろう。


- ハシバラ@kubi_itai2025年10月16日読み終わった非行少年ではないけど、全然他人事じゃなかった。彼らは自分とはまったく別の考え方をしている訳ではなかった。 私が非行に走らなかったのは、たまたま運が良かっただけかもしれない。
Kenji@kenji2025年9月8日読み終わった「彼らは自尊心が低い。褒めてあげよう。」という紋切り型の解決策では何も解決しない。 学校の先生に読んでほしい。犯罪者について、「無敵の人」という言葉が一人歩きしているが、その背景にある複雑・複合的な要因を示してくれる本。犯罪者を生み出のは家庭環境だと勝手に思っていたが、本人のiqや特に幼少期の経験など学生時代に現れるものが多い。
- しょうがねえ、本でも読んでやるか@Livres2025年8月11日読み終わった境界知能も含めると人口の16%程度が知的障害を持っているのか。かなり多いな。 「人を動かす」にどんな凶悪な犯罪者でも自分のことを善人だと思っている、というような節があったが、これを読むとその犯罪者って実は発達障害か知的障害を持っていたのではないか、と思ってきた。本の趣旨とは違うし全然関係ないけど。

きん@paraboots2025年7月18日読み終わった非行少年の中には、反省する以前の、自分のやった非行に向き合い被害者のことも内省すること”自己洞察”ができない子が多い、まずこの部分に衝撃を受けました。 発達障害、知的障害、そして認知機能障害、様々な障害を複数またがった状態で持つネットワーク障害による非行や犯罪というものに対して、既存の教育や司法の取り組みだけではなく認知機能トレーニング、コグトレ可能性にも宮口さんは言及されています。 読むうちに非行や犯罪の背景には、生活や家族的背景、トラウマや虐待の可能性すら見えてくる。 先に読んだ凸凹のためのおとなのこころがまえ。ここに出てくる人たちは、周りの大人が当該の患児に対して何らかの障害を感じて、医療的介入のために医師のもとを訪れたり、学校の先生などに教育的援助を求めたりしているが、本書に出てくる非行少年たちはそこからあぶれた存在、忘れられた存在として語られており、そこにすら経済的というか、なんらかの格差を感じた。 IQが高くても低くても、何らかの障害を持ち、犯罪や非行に至るところの理解は、様々な障害が関係しているのだと少しばかり理解できた気がする。そして脳機能の話が特に興味深かった。ちょうど認知症の始まりに前頭葉の衰えの話がある。怒りっぽくなる、いわゆる易怒性の話。前頭葉の神経障害や脳腫瘍の話と犯罪を絡めて語っているところが印象に残った。






とりもも@torimomo2062025年7月1日読み終わった犯罪者を擁護するつもりは決してないけれど、少年犯罪の加害者は実は社会的被害者の側面があるというところに衝撃を受けたし共感した。世の中意味がわからないニュースがあまりにも多いけれど納得した。被害者が加害者になるなんて悲しすぎる。読んでよかった。
ひろるり@hiroruri2025年6月4日読み終わった支援の網からこぼれ落ちてしまっている子供たち。こういう存在が広く認識されて、手助けが進むことを願う。 さらに、ケーキの切れないまま大人になって、今困っている人にも目を向ける必要があるね。
脱積読を目指すゆーさん@Reads11292025年6月2日@ 自宅その人の可能性を見出すための考え方や実践方法について学べた。 初読は大学生の頃だったが、今年度職場で新人教育担当になった身として、もう一度読み返している。

m@mai-sanctuary2025年3月22日読み終わった見えてるものも見えたものから考えることや感じることもみんな違うのに、ひとつの教室に集められて同じ話を聞くと言う状況は無理があるよなという当たり前のことに大人になってから気づく。改めて今の教育システムからはこぼれ落ちてしまう人たちの勇気づけに携わりたいと思った。
猫@mao10122025年3月7日かつて読んだまだ完全に咀嚼しきれたわけではないが、"教育の敗北"という言葉はかなり腑に落ちる。 知的障害ということさえ気づかず、または知的障害にすら認定されず苦しむ子ども達がいることも事実であり、『非行』とかなり密接的な繋がりがあるということがこの本を通じて理解出来る。 中々難しい問題であり、一言にまとめるのは憚られるが、もっと様々な文献を読みたいと知識欲が増した一冊だった。- 🦆@dyslexia-kamo2024年9月15日読み終わったギリギリ聞けたけどかなり疲弊した。 私の場合、言葉の意味そのままに""ケーキが切れるのか""と言われれば切れるけど、それはどちらかというと理系であり、幼少期からの親によるとにかく頭が良くなるようにと叩き込まれた勉強の結果であって、頭の作りとしてはやっぱりケーキが切れない。 でもおそらく周りからは切れるように見えているし、切れるはずなのに言動のおかしい人間なんだろうと、なんとなく思う。 自分を客観視するのは得意でない、それだけの頭がない。 言語IQが高いと、話した感じは頭が良さそうに見えるんだ。良くも悪くも。 ケーキが切れる人間がこの本を聞いてどう思うのか私にはさっぱりわからない。おそらく切れない私は、ずっとバカにされているようにしか思えなかった。それすら認知が歪んでいる証拠だというなら、何が正しいというのか。

- planetoshi@planetoshi1900年1月1日興味があって読んだけど、勉強になった。普通の人にとってはいとも簡単なことでも、一部の人にとってはとても難しいということが間々ありうると感じた。


















































