
おるば
@olva
2025年11月11日
個人的な体験
大江健三郎
読み終わった
・未熟児+先天性重度聴覚障害者としての感想
・「音を視る」というサブタイトルだけに釣られた坂本龍一展が死ぬほどおもんなかった(全然見えんがな客多すぎて)のであやうく作品とは無関係な理由で坂本龍一アンチになりかけ、坂本龍一が大江光アンチってことだけ知ってたので敵の敵は味方理論でなんとなく大江側だった、なんも知らんけど
・って程度の知識で初めての大江
・僕もウィリアムブレイクは好きだし
・読んでる時の脳内作画がめちゃくちゃ90年代エロゲだった(主に火見子のせい)
・バードは海外児童ファンタジーの表紙絵のガーゴイル(鳥寄り)って感じ。絶対肌の色は灰色
・マイナスな感情表現がイソギンチャク、カニ、ザリガニ、ウニなので多分大江は海鮮嫌い
・「ハンチバック」って「個人的な体験」+「パルプ・フィクション」じゃね?
・救いに着地したとは言えるが、ちゃんと安易な救いにはなっていない。この救いの位置付けは他の大江読んで比べてみないとわからないと思った。
・アル中といい引責といい障害といい、國分・熊谷の「責任の生成」が脳内でチラつく物語だった。
・インテリエッチ未亡人(退廃的)という新ジャンル開拓のお知らせ
・個人的な体験、死と再生とまでは言わないけど、内側の儀礼の物語化って感じ。動けなくなってからの一歩目に凝縮されている地獄を本にしたんだろうな。そのビフォーアフターを無理に描いてる印象を受けたのはあんま好きくなかったかも…
・俺たちもお前たちもこの先に広がるのは地獄です、以前と以後何も変わりなく。だからその責任を取るっていう地獄を選ぶ物語を書く必要があったんだろうねえ、バード
・「バード」という呼びかけの語感の良さが9割説あるくらいには心地いい。
・ねえ、バード
(追記)あとがき読んでなかった。そもそも設計図がビフォーアフターの対比ありきだったらしい、なるほどー
