
yomitaos
@chsy7188
2025年11月12日
営繕かるかや怪異譚 その弐(2)
小野不由美
読み終わった
@ 自宅
前作にも増して、怪異との共存に憧れすら抱ける傑作だった。とくに最後の「まさくに」はあまりに美しく、「怖いけどいなくならないでほしい」という主人公の相反する気持ちが素直に理解できる。
冒頭の「芙蓉忌」はこのシリーズとして珍しい、怪異側に飲み込まれるような物語だが、飲み込まれた方が幸せなのかもしれないという軽い諦念すら湧く、美しい幻想譚。
エンタメホラーに食傷気味のあなたに、ぜひ読んでもらいたい。
