営繕かるかや怪異譚 その弐(2)
30件の記録
yomitaos@chsy71882025年11月12日読み終わった@ 自宅前作にも増して、怪異との共存に憧れすら抱ける傑作だった。とくに最後の「まさくに」はあまりに美しく、「怖いけどいなくならないでほしい」という主人公の相反する気持ちが素直に理解できる。 冒頭の「芙蓉忌」はこのシリーズとして珍しい、怪異側に飲み込まれるような物語だが、飲み込まれた方が幸せなのかもしれないという軽い諦念すら湧く、美しい幻想譚。 エンタメホラーに食傷気味のあなたに、ぜひ読んでもらいたい。
もそ@mosomoso_2025年10月24日読み終わった図書館本芙蓉忌⋯魅せられてしまった人の話、わりと明確に害悪よりの怪異。 関守⋯帰ってこられてよかったね。通りゃんせの歌詞の意味を深く考えたことなかった。 まつとし聞かば⋯お父さんしっかり!と思いながら了。猫ちゃん。 魂やどりて⋯語り手の性格が悪くて怪異に悩まされるのもさもありなん、と思ってしまった。何ごとも折り合いですよ。 水の声⋯隈田さんも出てきた。本当にいい人ですね。 まさくに⋯お母さんの気持ちもわかる。樹視点だとめちゃくちゃ怖いまさくにさん、形を変えて新しい家を守ってくれるといいなあ。
ちのべ@wmgvau2025年9月22日読み終わった再読。お気に入りは「魂やどりて」の話。道具にこめられた作り手の想いと、それを受けて道具そのものが自分の役割を認識して誇りを持ってるみたいに思えて、感慨深かった。あとは「水の声」とか「まさくに」みたいに、ミスリードがあって予期せぬ真相が出てくるのも話の運びがうまいなあって楽しくなる。


ふーる@fool62025年7月18日読み終わった建物や場所、いわくあるところに潜む怪異。二作目は比較的範囲が広がった印象だけど、対応するのは営繕屋尾端。不安の作りと、尾端によるホッとする空気の作りが見事、絶妙の怖さが良い
amy@note_15812025年3月20日かつて読んだ感想小野不由美引き続き読んでいる営繕かるかやシリーズ 怖いけどちゃんと怪異の理由が明らかになる小野不由美ホラーはミステリーの読み口に近い 営繕かるやかがシリーズであることが嬉しい また営繕屋尾端の活躍が見られる。活躍といえるほど華麗なものではないけれど どの話も起きている事象としての怪異はしっかりと怖い、そして読み終えるとほっとして少しだけ昇る希望がこちらの心を照らしてくれる ホラーなのに読んでよかったと思えるのは、確実にすごい。名作だ 人間はどうあっても家という箱のなかで日々を積み重ねていくしかないし、その積み重ねを愛おしく思える





















