ワット
@watt
2025年12月3日
武器としての非暴力
中見真理
読み終わった
ジーン・シャープの考え方を紐解いた作品。権力側が用意周到・計画的に武力について考えているのであれば、それに対抗する民間側も、非暴力を戦略的に考えていくべし、ということだ。例として挙がるのは、コスタリカだけど、仕組みが違い過ぎてピンとこない。やはり日本の例を求めたい。そこでは、声なき声の会の小林トミと、沖縄の阿波根昌鴻が特記される。あはごん・しょうこう、という人物は知らなかった。一燈園などを経て、沖縄での非暴力運動を担った人らしいけれど、純粋にこの人のことを知りたくなった。日本の民間思想史みたいなものに連なる人なのか。べ平連のことを、著者がどう考えているのかも知りたい。あと、文化的抵抗というワードは面白い。社会運動論として読みたいものだ。

