sy "コンビニ人間" 2025年11月13日

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@yo-mu-sa
2025年11月13日
コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙耶香
「さっきまで文句をつけられて腹をたてていたのに、自分を苦しめているのと同じ価値観の理屈で私に文句を垂れ流す白羽さんは支離滅裂だと思ったが、自分の人生を強姦されていると思っている人は、他人の人生を同じように攻撃すると、少し気が晴れるのかもしれなかった。」 「コンビニに居続けるには『店員』になるしかないですよね。それは簡単なことです、制服を着てマニュアル通りに振る舞うこと。世界が縄文だというなら、縄文の中でもそうです。普通の人間という皮をかぶって、そのマニュアル通りに振る舞えばムラを追い出されることも、邪魔者扱いされることもない」 『世界99』を読んで、その世界観があれほど気持ち悪く感じたのに、村田沙耶香作品に戻ってきてしまった…しかも嫌悪感を感じるのに、どこかに自分の内面にある、普通でいようとする自分に気付いてしまった 「トレース」という概念も、登場人物ほとんどが気持ち悪い感じも、もしかして村田ワールド特有のもの?気になるから多分これからも村田さんの作品を読んでしまう気がする。
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