🔖ぼう|読書記録 "アンダーザスキン" 2025年11月12日

アンダーザスキン
夢中になって読んで、涙が止まらなかった本。 彫り師という職業の誇りを守るために生きる女性のお話。 お仕事小説でもあり、家族をはじめとした大切な人との結びつきを描いた小説でもあって、とても読み応えがあるなと感じました。 本を読んで泣くことは少ないのですが、ぼろぼろと泣きながら読みました。 自分の誇りを守るために行動するも、うまくいかない苛立ちや焦り、やるせなさに胸が苦しくなりました。何かを守ろうとすると、他の失いたくないものが手からこぼれ落ちてしまう場面や、信じてほしい人や支えてほしい人から期待していた言葉と異なる言葉をかけられて心が崩れてしまう場面の描写にグッと入り込んでしまい、涙が溢れてしまいました。 でも、もちろん作品には苦しい場面だけではなくて温かさをものすごく感じる場面がたくさんあって、関わってきた人の縁や温かさに支えられる場面やタトゥーのルーツや込められた想いが丁寧に描写されている場面に心がとても動かされたし、実在している彫り師やタトゥーを繋いできた環境や人の想いをリスペクトしているんだろうなということがものすごく伝わって感動しました。 凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』の時もボロ泣きしていたけど、そのときと同じくらい泣きました。 『汝、星のごとく』は恋愛が主な軸で、『アンダーザスキン』は仕事が主な軸だけど、どちらも自分の誇りや覚悟を守るためにどう生きるかという部分が人の脆さも含めて描かれているところに心がものすごく動かされたんだろうなと思いました💭 とにかく、とても大好きな作品です!
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